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プロが教える自動車損害保険の始め方

保険料率の自由化以後、各損保は、商品開発力が自由化後の勝敗を決めるということで優秀なエリート社員を商品開発部にかき集めて、画期的な商品を開発しようと必死になったんだ。とにかく、まず自動車保険でヒット商品を出すこと。これが至上命題だった。そこで各社の先陣を切って登場したのが、当時合併前の安田火災が開発したニーズ細分型自動車保険「カーオーナーズONE」だった。一九九九年一〇月発売と同時に、自動車ディーラーや整備工場、プロ代理店などあらゆるチャネルの代理店で、いままで一般的だったSAP(それまで主流だった自動車保険の最上級商品)からの切り替えが相次いだ。売れた理由は簡単だ。人身傷害特約を開発したからだ。いままでは自動車事故でケガをした場合、自分の過失割合分は誰も補償してくれなかった。それを人身傷害特約をつけることで、自分の過失部分も自分の加入している自動車保険で満額カバーできるようにしたんだ。また、相手と過失割合で揉めた場合も、それまでは過失割合が決まるまで示談はできず、保険金の支払いが遅れていたんだが、自分の加入している保険から先に支払ってもらえるようにした。相手が無保険車の場合も、いままで充分な補償を受けられなかったが、自身の加入している人身傷害保険で払えるようにしたんだ。他にも、車両保険では出なかった事故の際の自分の代車費用が払われたり、引き揚げの際のレッカー代も出るようになった。要は、特約をいっぱいつくって、何でも払える保険にしてしまったんだ。