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新築マンション、部屋探し特選レポート

日本人は一般に、北側、およびその地域で夏の西陽がまともに射し入る方角は別として、それ以外については窓はなるべく大きく広くしたがり、また出入りの必要がないところでも腰窓(下に壁を残した窓)を嫌って、床まで達するいわゆる掃き出し窓にしたがる。これはつまり、壁を邪魔ものと考え、なるべく小さくしたがる、ということである。こういうふうにすれば確かに明るく開放的で気持が良い部屋になりそうだが、それは春や秋のうららかに晴れた日の昼間に限られたことで、冬は室内が寒々とした感じになるだけでなく、実際にもヒートロスが大きいし、たとえ春や秋でも、雨のビショビショ降る日、あるいは季節を通して一人で留守番をする寂しい夜などは、過剰な開放感がかえって障害にもなろう。

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もっと一般的に言っても、壁に囲まれて守られている感じが薄い部屋は、「家の胚種」である入隅や窓辺を欠いているために、なんとなく身の置きどころがなく、落ち着けない雰囲気になりやすいもので、このことは前に論じた喫茶店の席のあり方から類推してもわかっていただけるのではないか。陽当りの良いことは確かに快適だが、そのような季節も時間も限られた快適性のために、家にとってもっと本質的な、「落ち着いたくつろぎ」とでも言うべきものを犠牲にしてはならない、とぼくは思うのだが、どうだろうか。壁がないと家具も置けない落ち着きという心理的な要素は、見方によっては具体性がなく、その点で説得力に欠けるかも知れないが、壁にはもっと生活に密着した効用もある。